ジャニーズではCDデビューしていないタレントは「ジュニア」と呼ばれており、
東京と関西にわかれて所属する形になっている。

 「関西ジャニーズJr.」のタレントは関西ローカルのコンサートやテレビ番組に出たりして
活動しているが、東京のJr.に比べると仕事のアサインが少ないのは否めない。

そんななか、「関ジャニ∞」 以来10年ぶりに関西Jr.から
去年CDデビューしたのが「ジャニーズWEST」というグループ。
雑に換算すると、メンバー全員ゆとり世代だ。


zundoko
▲ジャニーズWEST 
事務所内のシュッとした若手グループと差別化をはかるため
新喜劇調PVしか作らせてもらえへん諸行無常、萌え~~~


CDデビューから1年たち、「ジャニーズWEST」がHEY!HEY!HEY!
特番に出演。

ちょうど10年前くらいに、関ジャニ∞もHEY!HEY!HEY!に出演したのだが


関ジャニ∞と、10年下のジャニーズWESTの
ダウンタウンとの接し方の違いに
若い世代のコミュニケーションの取り方の
進化?を感じたのでありまする!!


10年前、関ジャニ∞がHEY!HEY!HEYに初登場したとき
無謀にも、天下のダウンタウンの前で
漫才を披露する村上信五と渋谷すばる。


ひなすば漫才


横山裕に至っては
関西ローカルのベテラン芸人「横山ホットブラザーズ」の
のこぎり芸と変顔を必死でこなしたwww


よこのこぎり変顔


「のこぎり芸」・・・全国ネットで流してもわかるのは関西人だけ!
しかし決死の覚悟でダウンタウンの前で披露。

変顔のなかにアイドルらしい愛嬌が1ミリも残っていない状況に、すごみを感じる。

彼らは、数少ない全国ネット番組出演になんとか傷跡を残そうとして
不器用にもがいていた。

ヤケドしてナンボ!当時、笑いの神であったダウンタウンの前で
頼まれてもないのに花と散ったのだ!!!


一度はジャニーさんのお気に入りと言われ
ハワイやらなんやら連れて行かれ
輝かしいジュニア時代を過ごした横山くんが
必死にもがく姿・・・

これぞ諸行無常では
ありませぬか!!!



そんな諸行無常から10年・・・。
HEY!HEY!HEY!に出演したジャニーズWESTは
むやみにヤケドをするようなことはなかった。

全国ネットにほぼ初めて出演する自分たちのポンコツっぷりを
自覚、お茶の間に向け客観的にポンコツぶりをレポートしながら
同時にダウンタウンと絡むという
メタ認知なコミュニケーション方法をとったのだ!

例えば・・・


nakama


メンバーの中間(なかま)くんがカンでしまい
ダウンタウンに「にほんごおかしなっとる」指摘されると


「緊張してるんですよー!!!!」

と自分の弱みをさらけだす。

さらに中間くんが
ジャニーさんエピソード話すくだりになると
(おそらく、ディレクターの念入りに打ち合わせしたんだろう)
他のメンバーから「がんばれ!」という応援の声がとぶ。



ジャニーズWESTは、
自身がHEY!HEY!HEY!出演者という立場にいながら
同時にお茶の間視聴者にもなり、

「ダウンタウンの前でがんばれ」とメンバーに声をかける
複雑に入り組んだパラレル視点を導入しているのだ!


こんな複雑な行為を
10年前の、不器用な関ジャニ∞ができただろうか、
いや、できない!!!

その後も、わかりにくい話をした重岡くんが
浜ちゃんに殴られるシーンがあった。


sige1


普通なら、「すみません、わかりにくくて。」と
謝るところである。


しかし、ジャニーズWESTは
メタ反応をしたのだ!


shige2


「売れた!」と喜びメンバー総立ち!!!!

HEY!HEY!HEY!で浜ちゃんに殴れると売れるというジンクスがあり
ジャニーズWESTは今日殴られることを楽しみに来ていたのだった。

この反応は、浜ちゃんは予想外だったらしく
ハマちゃん素で焦る。


shige3

浜ちゃんはただ、目の前にある不完全なものにつっこみ殴る
シンプルな1960年代生まれ。

しかし1990年代生まれが多いジャニーズWESTは
浜ちゃん世代にはない、
入り組んだ階層でコミュニケーションを処理している!


情報処理のスキルが世代間で
異なってくる!!!!

そんな時代に僕たちは生きているのです(完)

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文:ナンシー関ヶ原 (ライター/編集) 


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